薬用植物の効能効果効用 現代ほどの医療機関が存在しなかったその昔、薬草は怪我をしたり、病気を患った際に大変重要な役割を 果たして来ました。 現在では、その利用が昔ほどないものの、漢方の領域では重要な位置を占めています。 日本では、いわゆる民間薬と漢方薬を総称して薬用植物というケースが多くなっています。 しかし、漢方薬は、薬草を複数用いて配合されるケースが多く、一方、民間薬はどちらかと言えば一つの薬用植物を 用いるケースが多くなっています。 特に漢方においては決められた配合方法があるため、それに基づいて配合されたものは漢方薬と呼ばれています。 薬草自体は、身近なところで見られるようになっていますが、採取する際には、毒草に気をつける必要があります。 また、採取時期によって、果実や花に含有される成分が異なりますので気をつける必要があります。 採取した薬用植物は通常乾燥させて用いられるケースが多く、生で使用する以外は、なるべく早く乾燥させます。 果実や根、茎、根茎といったものが通常より大きい場合は、細かく刻むなどして、その大きさを小さくします。 場合によっては、湯に通したり、火を用いてあぶったりもされます。 保存するときは、なるべく品質が落ちないように、或いはカビや虫食いを避けられるようにすることが大切です。 一般には、乾燥剤を用いて、保存されています。 薬草を煎じて利用する際は、まず適当な大きさに切りますが、使用する容器は鉄製のものを避けます。 これは、鉄製の容器に存在する鉄分と、薬用植物の薬効成分でもあるタンニンが結びついてしまうからで、 こうなると、その作用も低下することになります。 その他、薬草は茶剤として利用されたり、入浴剤としても使われています。 昔は、入浴剤でユズやダイダイなどが用いられていましたが、現在では様々な入浴剤が出回っており、 その利用も容易になっています。 また、茶剤で利用する際は、フライパンなどで多少炒ってから熱湯を注ぎます。 これも現在ではハーブティーとして、多くの種類が市場へ流通しています。 尚、薬用植物を利用する際、固いものは抽出にかける時間を長めに設定します。 また、抽出過程で揮発成分を失わないよう蓋を閉めることが大切です。 更に、用いる部分が大きいケースの植物では、なるべく細かく刻んで、湯などに接触する部分を広げる ことが肝要です。例えば大きな根や茎などが該当します。