チンキ剤/薬草の効能効果効用 チンキ剤は、有効成分を無臭の蒸留アルコールであるウォッカや無水エタノールなどに浸して抽出する方法のことを 言い、これによってアルコールに溶け出す成分が取り出せます。 浸剤及び茶剤といった抽出方法では、水に溶け出す成分のみしか抽出できませんが、チンキ剤では水に溶け出さない 成分をも抽出することが可能です。 保存期間もアルコールを使用しているため、一年程度とかなり長く保存することが可能になります。 これは、アルコールに殺菌する作用があるためです。 ただ、このアルコールの濃度によって溶出される成分にも多少の違いが見られます。 また、アルコールには揮発性があるため、利用後は速やかに密閉することが大切です。 一般には、ローションをはじめ、湿布剤やうがい薬、或いは内用などに使われます。 症状に応じて適宜、薄めるなどして利用します。 浸出油はインフューズドオイルと言われるもので、植物油を用いて脂溶性成分を抽出するための方法になります。 加熱及び常温の二つの方法で浸出されますが、それぞれ温浸法、冷浸法と言います。 こうして出来上がった浸出油は、直接肌に塗ったり、基材としてトリートメントオイルなどに用います。 また、軟膏及びクリームといった形でも利用されています。 保存期間は、チンキ剤のそれより短いものとなりますが、浸出させるために利用した植物油の酸化を防止する意味でも ビタミンEなどの抗酸化物質を併用することが薦められています。 シロップは、浸剤及び煎剤を保存するため、精製されていない砂糖や蜂蜜などを利用したものとなります。 甘味があるため、子供に適した形と言えますが、保存期間は数日となります。 軟膏は、エッセンシャルオイルなどと共に、基材として浸出油や植物油を用いて作られたものになります。 皮膚への浸透は遅くなりますが、油膜によって保護されますので、乾燥及び感染といったものを防止することができます。 一方、クリームは軟膏で使われる原料の他、水分からなる浸剤及び煎剤といったものも利用しているため、 皮膚への浸透は軟膏より少し早くなります。 ただし、保存期間は軟膏のそれより短いものとなります。